石油ストーブの上のやかん
年末から年明けは佐世保で過ごした。
搭乗者全員帰りたく無いムードの機内で書いてる。
今年はいつもより東京へ帰る事への嫌気が少ない。
多分東京でやりたい事が多いからだ。
今回はそれを確認するための束の間の帰省とも言える。
俺は大の祖父祖母っ子で、コレからも変わらない。ここでは祖父祖母から学ぶ事がとても多い。今日はコレについて書き残したくて残り35%の携帯を働かせている。
話は戻って帰省早々、家に着くと祖母にコーヒーを出された。石油ストーブの上でやかんと一緒に温めてくれてた。
貰ったコーヒーを飲みながら石油ストーブに視線を送ってみる。
昔から石油ストーブの上ではいろんなイベントが起こっていた。かんころもち(美味しい)を焼いたり、カッチカチのアイス(美味しい)を溶かしたり、、、、
毎年帰省するたびに体重が増える原因を見つけ視線がキツくなった。
だがしかし、石油ストーブの上にやかんを置くだけで
1.部屋が暖まる
2.お湯がいつでも出来てる
3.水蒸気で部屋の湿度が保たれる
すごくない?
冬場の天敵と言っても過言でない室温と湿度を解決しつつライフハックまでこなすとは、、、
海外の使えないライフハック紹介してる奴らに勧めたい。
任天堂の前社長か誰かが「アイデアというものは諸問題を一気に解決出来るものだ。」みたいな事を言ってたけど、本当にそうだと感じる。
ガスも電気もままならない時代を支えた石油ストーブ。だんだん尊敬の念が生まれ始め、自分の視線がEnyaを聴く時と同じになっている事に気づくのはまだ先の事。
携帯の充電が残り22%とそこそこ危なくなってきたがもうすこし石油ストーブの上のやかんについて掘り下げていきたい。
これがもし「石油ストーブ」ではなく「電気ストーブ」だった時の話だ。
石油消費国の日本が近年のSDG'sの影響でひどく指摘を受けているみたいだが、未だ本質的なSDG's商品に出会ったことのない僕にとっては実感のない話で、少なくとも石油ストーブの良さを語れない世の中にはなって欲しくないと願うばかりだ。(マジでやめてほしい)
電気ストーブを悪く言うつもりは一切ないが、新しくなればなるほど電化製品は多機能化&自動化が進んでいる気がする。
しかし、諸問題を解決する手立てとして機能をマシマシにすると言う事に、自分は一才の美しさを感じない。
あぁ〜エゴだなぁ〜うるせぇなぁ〜と自分でも思うがしょうがない。だってそう思っちゃったんだもん。
全てを解決した「ストーブの上のやかん」を見た時に「自分」は感動できるのか自問してみる。美の価値観と表現の根幹は「自己」に投影されるモノで、自分が洞窟の囚人という事実を忘れてはいけないなと感じる。
石油ストーブの上のやかんには美しさがある。
Petty Owl(1999〜)
↑偉人みたいすね
祖父からは自分もルーツみたいなものを感じる帰省だった。
自分は祖父と同じ部屋で寝るのだが、ウチの祖父は齢70を超えていながらも寝る前にネットサーフィンを2、3時間するのが趣味という最高にイケイケな祖父だ。
二日目の夜に「コンドルは飛んでいく」を俺にオススメしてくれた。見事にハマった。
敬愛するenyaも元を辿れば祖父が好きだったらしい。やっと自分の視線がゆるゆるだと言う事に気づいた。
目を閉じて思い返す
絵を描かせれば上手いし、モノを作らせたら大体のものは形になる。そんな祖父だ。
ね?イケイケなのよ。
ガレージの中には曽祖父からあるであろう沢山の農具や機械があって、何回帰省しても自分の好奇心が満たされる事が無い。紐の結び方は俺の8倍くらい知ってるし、木とか花とか虫とか地図とか、冗談抜きで俺の60倍くらい知ってる。最高の先生であり最高に尊敬できる人。
ちょっと天邪鬼な所はご愛嬌ってことで。
今の自分を構成していると感じる。
感謝を形で返していこうと思った。
今年はフォークソングと優しい曲もたくさん作っちゃおっかな!!
そんなこんなで今年の年末年始はリラックスしつつ良い刺激になった。
目標は言葉にしていく方がいいとどこかで聞いた事があるので今年の目標を述べて締めようかな
今年は「周りに制作業で稼いでるって思わせる」事を一つ目標にしたいな。いい加減自分の音楽とか今関わらせてもらってるものが遊びの延長とか思われるのも癪なんで。
言葉以上に大変な目標って事を僕の周りは理解してくれると思うから、どうか今年もよろしくお願いしますね。
まぁほとんど誰もこのブログ見ないんだけどね!
携帯の充電も残り14%となり、あと少しで東京に着くみたいなのでここで終わり。
大好きな場所に大きな愛を残して。